揺れる想いは万華鏡

Swaying heart is Kaleidoscope.

未完成で、不安定で、一寸先は闇。だから、2016年の中村温姫を見よう。

 自ずと、思い出すものがあった。そこには力強い字で「今年は昨年よりもたくさんの報告ができるよう、仕事頑張りますね!」と綴ってある。足を踏み入れない者には誰さえも大変さは分からない。が、その道に一歩でも踏み入れようものならば、その言葉の"重み"はあたかも手に取るように分かる。

変わろうともがき、成功も挫折も味わうのはどの業界でも同じだ。だから、一気に世に飛び出ようとする人間には必ず何か理由がある。

4月3日、ミリオンライブ3rd福岡公演。最後の挨拶で彼女はこう切り出した。

「我儘かもしれないけど、またこのステージに立たせてください。」

このライブまでの間、中村は別の出演メンバーと合流し練習を重ねた。

中村が出演しない間に雨宮天麻倉ももなどが凌ぎを削り、切磋琢磨しあった。

その彼女らの活躍もあって、1st,2ndライブは大団円で幕を閉じた。その後もやがてはアニメ化か…?と言われるほど良い状態が続いていた。

しかし、彼女はそんな中で一人、蚊帳の外にいる。そんな気持ちになっていた。

アイマスライブの後、彼女は所属事務所のブログで"夢"と語った。"夢"が叶った、叶えてもらった、と。

1つの夢を叶えた。しかし、彼女は次の夢へと迷わず向かっている。

(了)

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